【体験談】3歳から気になっていた発達。~病院選びから診断まで~

当事者ママ*まき

2024/11/06

はじめに

わたしが我が子を「発達障害かも?」と思い始めたのは3歳の頃でした。 その頃から、何度も何度も病院を受診しようか悩みました。 今回は、そんな我が家が病院を受診するまでの過程と病院選びについてお伝えしていきます。

病院へ行くべきかわからなかった

多動や癇癪がひどかった幼児期。 我が子を「発達障害ではないか」と思い始めてから、主人や両親、保育園でお世話になっている先生、関わりのある人全員に相談をしていました。 しかし、周りからは「そのうち落ち着くよ」「男の子だからそのくらい動くよ」「保育園ではしっかりやっている」などと言われ、 わたしの違和感は間違いなのかもしれないと思い、前に進むことができませんでした。 いまとなっては、この時自分が感じた違和感を信じて、専門機関に相談すべきだったと思います。

過剰適応で癇癪がひどくなる

我が子が年中になった頃、保育園では責任感が強くしっかりとした子と言われていました。 しかし、保育園でいい子にしている反動で家では大暴れ。 過剰適応だとすぐに感じました。 毎日保育園から家に帰ると、おもちゃを投げたりソファーをひっくり返したりと、私は精神的に追い詰められていきました。 主人に話をしても、「発達障害なんて大げさだ」と相手にしてもらえず…。
しかし、このままでは私自身が潰れてしまうと思い、すがる思いで市役所の幼児相談窓口に電話を入れました。 そこで対応してくださった方が、私の話を聞いてすぐ療育へと繋げてくれたのです。 本当に感謝してもしきれません。 ここから療育の先生のおかげで、少しずつ我が子の発達について知っていくことになりました。

発達検査でグレーゾーンと言われる

市が指定した療育に月一回通えることになった我が子。 月一回でも、専門の先生に相談できる機会があることに、とても安心したのを覚えています。 そこで、簡単な発達検査をしてくださり、少し発達に偏りがあることを知りました。 検査内容は、積み木やカードを使ったルールのある遊びをどれだけ理解しているのか、会話の受け答えがしっかりとできるかなど、いくつか項目があったかと思います。 しかし、先生から見ても我が子はしっかりと受け答えできていることや知的な遅れがなかったため、いまの時点で病院を受診しても診断は下りないだろうと言われました。 そこで、小学校に入って発達の偏りが大きくなってきたら病院を受診しようと決めたのです。

小学校に入学後の発達検査で発達の偏りがわかる

小学校に入学後、さっそく授業についていけなくなった我が子。 スクールカウンセラーの先生と何度も話し合い、学校でWISCの発達検査を受けることになりました。 結果は、ワーキングメモリの数値が極端に低く、発達に凸凹があることがわかりました。 知的な遅れがないがゆえに、周りに理解されないことが多く悩んできましたが、この結果を持って病院を受診しようと決意したのです。

学校に勧められた病院へ受診

病院への受診を決めたものの、どこに行けばいいのかわからず、子供が通っている学校に相談して近くの病院へ行くことを決めた我が家。 子供の診察となるとどこも数カ月待ちと聞いていましたが、我が家が行くことになった病院も受診まで3カ月ほどかかりました。
そして、待ちに待った受診日。 担当は予約の際に女性希望でお願いしていたので、女性の先生でした。 しかし、先生は発達障害を病気と捉える方で、ADHDの検査後、「この子は病気だからお薬を飲まなければいけない」といきなり言われ、唖然としてしまいました。 当然、我が子との相性も合わず、「もう帰る!」と怒ってしまったのです。 待ちわびていた日だったたけに、わたしも本当にショックでした。 そして、この日からまた次の病院探しが始まりました。

別の病院を受診する

次に予約した病院は、知人が紹介してくれた病院だったこともあり、安心して受診することができました。 年配のやさしい先生で、我が子も安心したのか、好きな食べ物や好きなキャラクター、ハマっているゲームや学校のことなど、いろんな話をしました。 そこでADHDと自閉症の検査をしてくださり、我が子が「自閉症」と初めて診断されたのです。 やっとここまで来たという安堵の気持ちと共に、病院を変えてよかったと心から思いました。

まとめ

今回は、病院を受診するまでの過程と病院選びについてお伝えしました。 我が家が病院を受診しようと思った理由は、担任の先生や周りのお友達から我が子の特性を理解してもらうこと、 そして一番はパートナーに子供のことをもっと知ってほしいという思いからでした。 病院の受診を迷われている方がいたら、まず行動してみてもいいのではないでしょうか。 我が子をもっと知る、良いきっかけになると思います。 そして、良き先生に巡り合えることを願っています。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

当事者ママ*まき

経歴:保育士資格保有

発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。

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