【体験談】もしかして発達障害?~我が子が発達障害と診断されるまで~

ライター:当事者ママ*まき

2024.05.07

まわりの子と比べて落ち着きがない、癇癪をよく起こすなどの困り事から「うちの子もしかして発達障害かも?」と思った経験はないでしょうか。今回は我が子が発達障害とわかるまでのエピソードについてお話していきます。

一歳半検診でひとりだけ動き回る

子供が一歳半になると、市町村の保健センターや保健福祉センターなどで一歳半検診が行われます。身長や体重の測定、運動機能の発達や言葉の発達など、体と心の発達を検査することが目的です。検診の会場では、ほとんどの子供が親の膝の上に座り順番を待っていましたが、我が子だけ座ることができず、ずっと会場内を走り回るような状態でした。

この検診では、特に発達についての指摘はありませんでしたが、初めて我が子に発達の特性があるのかもしれないと思うきっかけとなりました。

特定のものに強いこだわりを示す

三歳頃になると、数字やアルファベットに強い興味を示しました。永遠と数字が出てくる動画やアルファベットが出てくる動画など、飽きずにひたすら見ていた記憶があります。また、遊びでの勝ち負けにも強いこだわりを示しました。負けると途端に癇癪が始まるので、家での勝ち負けのある遊びはなるべく子供に勝たせ、親は負けても楽しかった!というプラスの声掛けを常に意識しました。

車や電車が大好きだった我が子は、トミカやプラレールを一列にきれいに並べるといったこだわりもありました。現在は小学生になった我が子ですが、ソファーやラグのズレを気にするなど、幼児期とは少し違うこだわりが出ています。

感覚過敏とチック症状が出る

幼児期は、特に感覚過敏が強く出た時期でもあります。靴下の縫い目や、長袖から半袖に切り替わる時期などはとにかく嫌がりました。何度も何度も自分で靴下を履きなおしてやっとお出かけできる、そんな日々だったと思います。また、手や足に汚れが付くのを極端に嫌がり、泥遊びや粘土遊び、裸足で外に出て遊ぶことも嫌がりました。

感覚過敏と同時に出たのが、目のチックです。目のチックとは、無意識にまばたきを繰り返してしまうことで、チックは目以外にも首振りや顔をしかめるなどの運動チック、咳払いや鼻をすするなどの音声チックがあります。この時期に市の幼児相談に申し込み、同時に発達検査も行いましたが、発達障害と診断されることはありませんでした。なぜなら、保育園での集団行動に問題がなかったからです。しかし、外では過剰適応している状態だったので、家での癇癪がより多くなり、問題行動も多くなりました。

コミュニケーションが一方通行

小学生になり、集団行動や授業について行けず、学校へ行くことをやめた我が子。それと同時に、学校は音がうるさいと言うようになり、聴覚過敏であることがわかりました。その後、スクールカウンセラーの先生が発達検査をしてくださり、発達に凸凹があることが判明。その発達検査の資料を持って、児童精神科を受診しました。幼児期の様子や受診時の困り事などを丁寧に聞いてくださり、そこで初めて自閉症という診断がおりました。やっと診断がおたことで安堵したのを覚えています。

まとめ

今回は、我が子が発達障害とわかるまでのエピソードについてお話しました。子供の発達に少しでも不安を感じたら、ひとりで悩まず市町村の幼児相談を利用し、保育園や幼稚園の先生、学校のスクールカウンセラーに相談するなどして、子供の成長をサポートしていけたらいいですね。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。同じ行動が見られたからと言って必ずしも発達障害ということではありませんので、気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。

当事者ママ*まき

保育士資格保有。発達障害の子供を育てる2児の母です。毎日明るく楽しくをモットーに子育てしています。


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