【体験談】障害児育児の辛かった時…。その気持ちの乗り越え方(前編)
当事者ママ*はるゆうママ
2025/02/12
はじめに

なんの障がいを持たない子育てでも泣きたい日もあるくらい大変なのに、たくさんの特性を抱えながら生まれてきた発達障がいの子供の育児は想像以上に大変ですよね。そんな子育て中の辛かったことや、その気持ちの切り替え方や乗り越え方などを、お話していきたいと思います。
私の息子の特性

私の息子はASD・中度知的障がい・学習障害を持ち合わせています。
①見通しが持てない事はしない
②誰かに助けを求めることができない
(場面寡黙症)
③勝ち負けや順位にとてもこだわる
④スムーズにいかないと癇癪や自傷行為をしていまう。
⑤偏食が大きい
主にこの5つの特性が大きく目立ちます。
そして息子は6歳、小学1年生ですが、まだ紙パンツを履いています。
自分と息子が出来ていないとレッテルを貼られた日々

2歳を過ぎても言葉も話さず、3歳過ぎてもオムツが取れず…まだ病院での診断前だったので私自身も厳しくした方が良いのか、どこまで優しく寄り添ってあげればいいのかを色々悩んでいました。
そんな時に私より年配で子育て経験がある方が言ってくるんです。『少し神経質すぎるよ~』『トイトレは親ももっと頑張らなきゃ』『毎日絵本とか読み聞かせたりないんじゃない?』色々言われました。
今は自分自身にASDという知識も入り、ASDの子供たちは“興味のないことは全く取り組むことができないので、興味のあることを広げていこうと思っている”ということを自身を持って話せるけれど当時の私は全く言えず、子育て経験のある人生の先輩方に“子育てを怠けている”というレッテルを貼られている気がしました。息子にも“頑張らない子”という決めつけで話されていることがとても辛かったです。
そして、当時は夫に相談しても寄り添ってくれることもなく『そんなの気にしなければ良いだけだよ。』と他人事のように言われ、私に味方はいないのかと悲しい気持ちになったこともありました。
息子の癇癪や自傷行為…終われないという特性

息子は3歳後半で初めてASDという診断を受けたのですが、それまでは病院に相談も行ったことはありませんでした。市の臨床心理士によるK式発達検査は受けても、誰かに相談するという事に頭が回らなかったです。
そんな息子の一番の困りごとは“癇癪”“自傷行為”でした。食事中、スプーンからご飯がこぼれ落ちただけで癇癪を起し、自分の頭を叩いたり壁や床に頭を打ち付けたりしていました。
年を重ねても、じゃんけんなどゲームで負けるだけで癇癪を起こし、なかなか一緒に遊ぶことも難しかったです。癇癪で自分自身を傷つけたり、家から勝手に出ようとしたり、片時も目が離せず精神的にもしんどかったのを今でも思い出します。
こんなこと考えるのは間違っていると思われるのかもしれませんが、子供と一緒に生きるのをやめようか…など思った日もありました。
それくらい、いつ起こるか分からない、そして頻回に起きる癇癪に精神的疲労は溜まっていきました。
※写真はイメージです。

当事者ママ*はるゆうママ
経歴:6歳ASD不登校児と4歳ADHD強めのASD兄弟をマイペースに見守るママです!