【障がい受容】発達障がいどうやって夫婦で乗り越えた

当事者ママ*はるゆうママ

2025/02/22

発達障がいを夫婦でどう乗り越えたか…まだ乗り越え切れていない場面もありますが、現在も試行錯誤しながらも協力してきた今までの事をお話していきたいと思います。

発達障がいを夫に理解してもらうまで

私は子供を出産する時に仕事を退職していたので専業主婦で育てており、保育園などにも預けていませんでした。ですが、ほぼ毎日近くの保育園の園庭開放に行ったりして他のお子さんとの関われる機会を作っていました。
そんな中、自分の子供が他のお子さんとは何か違うことに薄々気づいていました。当時2歳近くになっていましたが、喃語を含める発語もなく、人見知りも全くありませんでした。そして他のお子さんは自分の遊びたい遊具へまっしぐらだったのに我が子は園庭を一周して、どこに何があるのか確認してからでないと遊べない子供でした。
歩くのも全て遅かったので、何らかの障がいを視野に入れながら、刺激が足りないのかと毎日園庭開放に行っていたのです。

ですが、やはり他のお子さんとの成長の遅れを感じ、何度か我が子の様子を伝えていました。そのような不安を夫へ相談しても「そんなものじゃない?人によるよ。」と全く聞く耳を持ってくれませんでした。
ですが、毎日メインで子育てしているのは私だったので、言葉で上手く伝えられないけれど何か自分の子供は違うということを感じていたので、夫に話さず保健師さんに相談、その後K式発達検査を受けさせていただきました。結果、約1年半近く言語も所作も遅れていることが分かりました。
私は、そのデータを夫に見せました。数値的に遅れていると評価が出ていることで、夫も病名を疑うところまではいきませんでしたが、成長の遅れを理解してくれました。

なかなか話し合えない中での療育探しと体験の日々

当時、専業主婦であった私が、当たり前のように療育をネットで探す日々が始まりました。
夫は、拒否せず一緒についてきてくれましたが『手伝おうか?』の声掛けは全くありませんでした。今思えば、お互いの家庭環境の差があったのだと思います。
夫の家庭は専業主婦のお義母さんが家庭の事を全てされてきました。私の家庭は母も週によっては土日仕事していたので、父が家の事をしたりしているのを見て育ちました。
なので夫に『なんで他人任せ何だろう…私達2人の子供のことなのに…』と不満はありましたが、ぶつけることはありませんでした。できませんでした。
結局、受給者証の申請や療育探しなど全て私が探して手配していました。本当に孤独で、息子とただ遊び、構うだけの父親ヅラをした夫へのいら立ちが募っていきました。

病名の診断・爆発、そして話し合い

療育を受けながら日々、夫に伝える日々が始まりました。夫は否定などせずに聞いてはくれるものの、積極的に意見をしてくれたり勉強してくれることはありませんでした。 子供の療育の相談会などに行きたくても仕事を融通してくれることもなく「ゴメン」の一言で片づけられていました。 そんな中でも私はネットで探したり、私自身が発達障がいに関わる仕事を途中よりしていたので、その資料を渡したりしていました。
ですが、ちりも積もればなんとやら…ある日、私がブチ切れました。「なんでそんなに他力本願なの?!親になったのは私だけだった?!仕事だけしてお金稼いで、それで父親の役割を果たせているって言うなら離婚して私は一人で育てる!今、私はあなたと子育てをしている気持ちに全くなれない!」と伝えました。夫もさすがにそこまで私が怒ることが無かったので驚きつつ反省してくれました。
お互い、忙しくてなかなか2人で話す時間が無かったので、LINEのノートに子供の状況や学んだことなどを書いていきました。夫も、それにアクションを返してくれ『こんな時は、こうする形で良いのかな?』など聞いてくれるようになりました。
今でも病院受診や学校との面談内容などの内容はlLINEのノートに保存し、共有しています。返信やアクションをくれることで、以前より一緒に子供の事について相談できていると実感するようになりました。

夫の変化そして2人での子育てへ

現在も、長男は不登校なので私が仕事を退職し専業主婦、夫は会社に行くという形には変わりません。でも、“支援学校の説明会に行きたい”“教育委員会に話をしに行きたい”など必要とする時は出来る限り有休を取ってくれるようになりました。
自宅でも、子供の癇癪について話し合いをしたり、成長を確認し合ったり、会話のキャッチボールができるようになりました。
それでも、考えの違いは発生します。そんな時はLINEのノートに伝えたい資料などを載せ、「〇〇のように改善して欲しい」と伝えます。夫も時に自分の考えを伝えてきてくれたり、その資料を読んで理解したという内容のアクションを起こしてくれます。
ご家庭によっては直接の話し合いのみで終了できるかもしれませんが、我が家ではLINEのノートで話した内容などを共有し、残すことで一緒に特性を理解しながら子育てを出来ているように感じます。

おわりに

以上が我が家の夫婦で息子の発達障がいについて、どう乗り越えたか…まだまだ6歳なので、これからも話し合いが必要な場面や考え方の違いは出てくると思います。
でも以前の夫とは違い、今は一緒に子供に向き合ってくれている事が分かるので、これからも協力しながら子供の過ごしやすい環境にしていければと思っています。

当事者ママ*はるゆうママ

経歴:6歳ASD不登校児と4歳ADHD強めのASD兄弟をマイペースに見守るママです!

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