【体験談】自閉症っ子の問題行動への対処法と失敗談

当事者ママ*アリさん

2024/07/26

自閉症の子供の多くは行動上の問題を抱えています。幼少期、息子は発語も遅く言葉の意味を捉える事ができなかった為、コミュニケーションが上手く取れず、癇癪やパニックをよく起こしていました。今回は、そんな息子の問題行動に対し、私が行ったいくつかの対処法を失敗談なども含めてお話しできればと思います。

お互い辛かった癇癪とパニック期

特に問題行動はが大変だったのが、3〜5才の頃の切り替えです。施設に行けば、おもちゃ売り場や遊べるスペースなどで遊ばせてしまうと終わりがなく、息子に「帰るよ」の意味は通じませんでした。帰る素振りを見せても、遊びに夢中なので気づかずかないので、無理やりベビーカーに乗せようとすれば、癇癪がおこり攻撃するので親子共怪我をすることもありました。こんな状況を見た周りの人からは、まるで誘拐しているように見えていたとおもいます。とにかくお互いが気持ちよく行動する事ができず、常に辛い思いを、していました。

私が試したこと

癇癪の時に私が試していたことを具体的にやってみた結果も踏まえて紹介していきます。ただ、あくまでわが子に行っていた対処法なので他のお子様に合うかは分からないので参考程度に見ていただければと思います。

アラームをならす

夢中になっている遊びを止めようと、まず行った事は、スマホにあるタイマーを鳴らしてみることでした。始まりと同時に画面で確認させ終わりの音が鳴ると同様に本人に確認させましたが、時計の意味を理解できず、音には反応しますが、遊びを終わらせることはできませんでした。

バツ印を分かりやすく見せてみる

この頃の息子は、目に入った興味のある物に一直線でした。そのことから、視覚からの情報が、一番に脳に入っているのではと考え、バツの書いた紙を準備し終わりの合図として見せる事にしました。 しかし、バツがネガティブな意味だと理解していたので、怒られているように感じてしまい逆効果になってしまいました。ただ、視覚からの情報を多く処理していることがこの時わかってきました。

タイマーと声かけのダブル作戦

タイマーは、時間の経過にそってカラーバーの色が減っていくので残り時間を直接的に目で確認とれる時計です。タイマーの存在を知った時には、すでに年長さんになっていました。この頃には、言葉の理解が少しできるようになっていたので、言葉がけとタイマーを活用することにしました。

トキ・サポ 時っ感タイマー

息子にベストだった切り替え方

息子の場合、最低でも3回に分けました。
1時間で切り上げるのなら、
始まり0分
中間30分
終わり5分前
と言うように細かく分けて声がけと時間の確認をさせました。夢中になっていればもっと細かく分けて声がけをします。
すると…タイムタイマーで自ら終わりを確認し心の準備をするようになりました。タイムタイマーは、本人自ら設定するので嫌でも自身で設定するので、以前よりも納得して切り替えができるようになりました。

まとめ

現在、小学生になる息子ですが、今でも切り替えは苦手です。自閉症の特徴の一つでもありますので、なかなか完治とはいかないのだと思います。しかし、自分の特性を理解し周りも理解してあげれる環境があれば、苦手も克服につながるのだと思います。どうぞ、今後の参考にしていただければと思います。

※この記事は体験談として掲載させていただいております。気になる症状がある方は医療機関への受診をお願いいたします。
※写真はイメージです。

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当事者ママ*アリさん

経歴:8歳6歳4歳を育てる3児の母です。 みんな違ってみんな良いをモットーに育児に奮闘中です

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